花粉で目が痒い~と下界で唸っていたが、しばし山へ避難です。
本日、5日ぶりに小屋入りしたので状況書きます。
天気悪いのは予報でわかっていたけど、雨か雪かはけっこうシビア。高根町の自宅を出るときは既に雪だったけど、濡れるのは怖いので冬用ヤッケからカッパに代えてみた。
不気味な黄色い花粉纏った杉林を横目に、気温0℃の尾白渓谷駐車場をスタート。
吊り橋を越えたらすぐにアンゼンかと思いきや、凍結も雪もまったく無し。
5日前の下山では橋まで雪だったのに。
しかし小一時間も歩けばうっすら積もった雪の下はやはりツルツル。
けっこうイヤらしい。さっさとアイゼン履いてしまった方が楽だな。
刃渡り。
岩と雪と氷が交ざっている。
気をつけたい。
刀利天下の梯子や鎖場は前後に凍結箇所が多く慎重になる。
アイゼンでも爪が甘いとスリップする固い氷。
刀利天狗から五合目まで、今度は雪の溜まるところ。
前回の下山時では股まで潜る雪だった。
踏み込みの痕が化石のように固まっていて不気味だ。
これから気温が緩めば生き返るズボズボ地帯。
五合目から上は再び場所場所で固い氷が梯子の前後にある。
気が抜けない。
かと思えばアイゼンに重たい雪が付く。
これからの時期には特に気をつけたいアイゼンの団子。
小屋までの最後の梯子。
5日前の下山時にはすっかり埋もれていたのに。
数日前の雨できれいに洗われた様だ。
気温や天候で様々な状況へと変化する登山道。
厳冬期が過ぎたとて、危険度を増す残雪期。
毎度の事ながら、装備と計画はしっかり余裕をもってね。
五合目付近からいつしか吹雪となっていた。
小屋の気温は0℃。
暖められた小屋に入って人心地。
気温は高めだが、吹雪かれた顔が痛い。
そしてやっぱり目が痒い。