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執筆者の写真kaikoma

甲斐駒ヶ岳講~登拝登山~


ここのところ、山麓も厳しい残暑となっています。昨日はかなり激しい夕立ちもありましたので、登山される方はぜひ早めの出発での計画をお願いいたします。

さて、今日は麓スタッフから甲斐駒ヶ岳の歴史の話題をお送りします。

甲斐駒ヶ岳は、1816年、江戸時代の行者・小尾権三郎(弘幡行者)によって開山されたという歴史をご存知の方も多いかと思います。それ以降、甲斐駒ヶ岳は信仰の対象として多くの人々から崇められ、その頂への道には多数の石造物が祀られました。駒ヶ岳講の最盛期には、黒戸尾根上にはなんと6軒もの山小屋があったそうです。

その最初の開山の道が、現在の横手駒ヶ岳神社から今も黒戸尾根へ続いている、横手ルートです。もちろん開山当時は今のように整備された道ではなかったため、弘幡行者は数十回もの入山を重ね、大変な苦労の末、八合目の御来迎場で御来光を拝し、登頂を果たしたと伝えられています。

   穏やかな表情でたたずむ観音様             清流ながれる横手ルート

時代の流れとともに、今では講登山で登られる方はほとんどいなくなりましたが、実は今でも夏と秋の2回、横手駒ヶ岳神社の宮司と行者の方々が、登拝登山を続けていらっしゃいます。このことを多くの方にも知っていただきたいと考え、今回、神社の皆様のご協力をいただき、9/17~19の日程で登拝登山に同行させていただく特別企画を開催します。

(ツアー実施:七丈小屋運営 ファーストアッセント

毎年欠かさず参拝を続けてこられた宮司の貴重なお話を聞きながら、登山道上の石仏や石像に祈りを捧げお詣りしながら登る、特別な登山です。早朝暗いうちから歩き始め「六根清浄」や「般若心経」を唱えながら歩き、2日目は八合目で祈りを捧げながら御来光を待ちます。まさに心が浄化されるような時間です。

山頂では、祈りと共に、祈願のわらじを奉納します。

まるでタイムスリップしたような不思議な感覚も味わう事ができる、他では体験できない内容となっておりますので、ご都合のあいます方はぜひこの機会にご参加ください。

詳細はこちらからご覧いただけます。


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